対人賠償保険の特徴

対人賠償保険とは、交通事故によって人を死傷させた場
合にその損害賠償に対する補償をしてくれる保険です。

 

自賠責保険では、
相手を死亡させた場合は3000万円
後遺障害が残った場合は4000万円
ケガをさせた場合は120万円
まで補償されますが、自賠責保険の支払限度額を超
える部分に対して対人賠償保険は補償しています。

 

実際の裁判で判決のあった認定損害額をみ
てみると、死亡事故では億単位の賠償金が
必要になってくるのがよく分かります。

 

この不足分をカバーするための自動車保険が対人
賠償保険です。賠償額も大きくなることから、対
人保険の限度額は無制限とすることが一般的です。

 

レンタカーを運転する場合や、バイクの任意
保険としても申し込みをされる方が多いです。

判決例

被害者・性別・年齢

被害

認定損害額

平成18年

医師・男性・37歳

死亡

3億6740万円

平成19年

会社員・男性・24歳

後遺障害

3億7786万円

平成19年

高校生・女性・18歳

後遺障害

3億5332万円

平成21年

中学生・男性・14歳

後遺障害

3億6551万円

平成23年

眼科開業医・男性・41歳

死亡

5億2853万円

平成23年

大学生・男性・21歳

後遺障害

3億9725万円

平成24年

美容院店長・男性・25歳

後遺障害

3億5618万円

 

「対人賠償保険の補償範囲」

 

対人賠償保険が適用されるのは、被害者が他
人である場合のみです。ここでいう他人とは、
どのような人のことになるのでしょうか。

 

以下の人たち以外が他人とみなされます。
・保険加入者本人
・保険加入者の家族
・保険加入者の承諾を得た運転手

 

保険加入者とは自動車保険に氏名を掲載してい
る被保険者のことを言います。また保険加入者
の家族とは、配偶者や子供などのことです。

 

つまり、加入者が運転する車で同時に配偶者や
子供が死亡した場合は補償対象にはなりません。

 

ただし、生計を別にしている独立した子供は他人として認められます。

 

保険加入者の承諾を得た運転手とは、加入者
が所有する車を借りて運転した人のことです。

 

例えば、友人が車を借りて加入者を同乗させ交通事故
を起こし同時に死亡した場合、車を借りた友人も保険
加入者も対人賠償保険では補償されないのです。

 

「過失割合による減額」

 

車と歩行者による事故で、歩行者が被害を受けた
場合は一般的に車の過失割合が大きくなります。

 

ただし、歩行者が泥酔して赤信号を無視して渡っ
たりした場合など、歩行者にも事故を引き起こす
原因があったと認められる場合は、賠償金は過失
割合に応じて減額されることになります。

 

例えば先ほどの交通事故の例で認定損害額が
3億円と認められた場合、被害者の過失4割、
加害者の過失6割という過失割合が認められ
れば、被害者は過失の4割分を減額され1億
8000万円しか受け取ることはできません。

 

加害者が無免許運転や飲酒運転による交通事故を
起こした場合でも、対人賠償保険は適用されます。

 

というのも、対人賠償保険は被害者救済を目的としているためだからです。

 

ただし悪質なドライバーには刑事上、行政上
の厳しい罰則がありますので、日頃から安全
運転を心がけることが何よりも大切でしょう。

 

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